1. Barranco District
バランコはリマのボヘミアンなエリアだ。気取った感じはなく、ごく自然にその空気が流れている。わずか2.8平方キロメートルの小さな地区だが、ストリートアートやギャラリー、バー、ライブハウスの密度はリマで一番だ。1876年に造られた木造の「ため息の橋(Puente de los Suspiros)」は定番の撮影スポットだが、本当の面白さは脇道にある。ミラフローレスのすぐ南にあり、タクシーで10分ほど。週末の夜になれば、地元の連中がクリオーリョ音楽とピスコサワーを求めてペーニャ(ライブバー)に集まってくる。昼間は一転してのんびりした雰囲気だ。共和制時代の古い邸宅が並ぶ住宅街を歩き、サン・マルティン通りの小さなギャラリーを覗き、遅めのランチにセビーチェを食べる。特定のモニュメントを見に行くというより、この街の空気感そのものを味わう場所だ。リマで最も人間味を感じる場所であり、大都市の喧騒を忘れさせてくれる。夜をどこで過ごすか迷っているなら、ミラフローレスよりバランコを選んだほうがいい。