1. Place Stanislas
白と金、そして石で構成されたこの広場は、あまりに完璧な調和から映画のセットのようにさえ感じられる街の心臓部です。古典的なパビリオンに囲まれ、金細工が施された鉄柵で繋がれたこの空間は、都市設計における一つの到達点と言えるでしょう。明るい色の石が太陽の光を捉えるため、夏は眩いほどに輝き、冬は温かい光を放ちます。ここは市民が集い、交流する巨大な「屋外の舞踏会会場」です。中央にはスタニスラスの像が立っていますが、主役はそれを取り囲む建築の完璧なアンサンブルです。
広場を囲むカフェのテラス席は、行き交う人々を眺める特等席ですが、その分料金も高めです。ここは中世の旧市街と、後に計画された新市街を物理的にも象徴的にも繋ぐ架け橋となっています。昼の美しさはもちろんですが、夜のライトアップは必見です。暗闇の中で金色の門が繊細なレースのように浮かび上がる姿は、見る者を圧倒します。王立建築でありながら、決して威圧的ではなく、人々を迎え入れる寛容さがあります。
その格調高さにもかかわらず、ここは市民に開かれた場所です。子供たちが鳩を追いかけ、学生が噴水の縁に座り、通勤客が広場を横切っていきます。ベルベットのロープで守られた展示品ではなく、今も現役で機能している生活の一部なのです。ファサードの清掃やメンテナンスが徹底されていることも地元の人々の誇りであり、その「王家の輝き」が色あせることはありません。