1. Chapel of Bones
カルモ教会の裏手から入ることができるこの納骨堂は、死という逃れられない運命を直視させる場所だ。壁面は1000体以上のカルメル会修道士の大腿骨や頭蓋骨で埋め尽くされ、幾何学的な正確さで配置されている。その光景は恐ろしくもあり、奇妙な美しささえ感じさせる。入り口に刻まれた「ここで立ち止まり、汝もこの状態に至ることを考えよ」という言葉が、浮かれた観光客をも沈黙させる厳かな空気を生んでいる。
観光客向けの演出がなされた他の納骨堂とは異なり、この小さな屋外チャペルには敬虔で神聖な雰囲気が漂う。19世紀、過密状態だった墓地から掘り起こされた骨を利用したもので、現実的な解決策が精神的なメッセージへと昇華された。差し込む日光と生々しい素材とのコントラストは、見終えた後も長く記憶に残るだろう。
間違いなくファロで最も印象に残る場所の一つだが、それなりの覚悟は必要だ。見学自体は10分もかからないが、そこで受け取る情報の密度は極めて濃い。恐怖を与えるためではなく、カトリック特有の死との向き合い方を提示しているのだ。