1. Belem Tower
川の中にチェスの駒のように佇むこの要塞は、大航海時代から港の入り口を守り続けてきた。外壁にはロープや天球儀、さらにはサイの頭などの彫刻が施され、ポルトガルが世界と交易していた時代の熱気を感じさせる。潮の満ち引きによって歩道が水没することもあり、ここがもともと川岸ではなく島の上に建てられたことを思い出させる。
内部は外観に比べると殺風景だ。家具のない石造りの部屋と狭い螺旋階段が続き、混雑時には移動もままならない。炎天下で何時間も並んで入ったとしても、豪華な内装を期待していると肩透かしを食らうかもしれない。この建物の真の価値は、 bareな室内よりも、その外観の美しさと歴史の重みにある。
リスボンで最も有名な場所の一つだけに、テラスからの眺めのために並ぶか、公園でジェラートを食べながら外から眺めるか、決断を迫られるだろう。引き潮の時に周囲を歩いてみるのが、混雑に巻き込まれずにこの要塞の本来の役割を感じる一番の方法だ。