1. Cappella Sansevero
18世紀の風変わりな貴族、ライモンド・ディ・サングロ王子がつくらせた礼拝堂だ。今は美術館になっていて、彫刻の技術がとにかく凄まじい。一番の見どころはジュゼッペ・サンマルティーノの「ヴェールに包まれたキリスト」。大理石なのに、透き通った布がキリストの体に掛けられているようにしか見えない。他にも「謙譲」や「絶望からの解放」といった傑作が並ぶ。地下室には、血管網が残された2体の人体模型「解剖模型」があり、今も科学者を悩ませている。
Naplesの観光情報ガイド。必見スポット、人気の名所、穴場、美術館、マーケット、公園を網羅。
ナポリは一言で言えば「混沌」だ。2500年の歴史が街のあちこちに積み重なり、重厚なバロック様式の建物のすぐ隣に、剥き出しの生活感が漂う下町の路地がある。ヴェスヴィオ火山に見守られたこの街は、ピザ発祥の地であり、南イタリア文化のど真ん中だ。ポンペイの遺跡から地下の巨大な迷宮、カラヴァッジョの傑作を収めた美術館、そして地中海の幸が並ぶ市場まで、歩くたびに新しい発見がある。ユネスコ世界遺産にも登録されている旧市街を歩けば、ギリシャ、ローマ、ノルマン、スペインといった歴代の統治者が残した層のような歴史が見えてくる。地元の人たちの力強い生き方に触れ、本場のピザを頬張り、ナポリ湾に沈む夕日を眺めれば、なぜこの街が数千年も人々を惹きつけてきたのかが分かるはずだ。
Naplesを訪れるなら絶対に外せない、象徴的なランドマークと名所です。
18世紀の風変わりな貴族、ライモンド・ディ・サングロ王子がつくらせた礼拝堂だ。今は美術館になっていて、彫刻の技術がとにかく凄まじい。一番の見どころはジュゼッペ・サンマルティーノの「ヴェールに包まれたキリスト」。大理石なのに、透き通った布がキリストの体に掛けられているようにしか見えない。他にも「謙譲」や「絶望からの解放」といった傑作が並ぶ。地下室には、血管網が残された2体の人体模型「解剖模型」があり、今も科学者を悩ませている。
ナポリの信仰の中心地。14世紀のゴシック様式から19世紀のネオ・ゴシックまで、数世紀にわたるスタイルが混ざり合っている。内部には、西洋最古の洗礼堂があるサンタ・レストゥトゥータ聖堂や、守護聖人サン・ジェンナーロの遺物を祀る礼拝堂がある。年に3回、聖人の固まった血が液体化する「奇跡」が起きることでも知られ、その日は街中が熱狂に包まれる。ナポリの精神性に触れるなら外せない場所だ。
紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火で、街ごと灰に埋もれた古代ローマの都市だ。約6メートルの灰の下で保存されていたため、当時の家々や神殿、劇場、さらには逃げ遅れた人々の形をとった石膏像まで、生活の跡がそのまま残されている。発掘は1748年から続いており、今も新しい発見がある。自然の猛威と、かつてここにいた人々の息遣いを同時に感じる、言葉を失うような場所だ。
直訳すると「ナポリを真っ二つに割る道」。その名の通り、旧市街を一直線に貫くメインストリートだ。古代ギリシャ・ローマ時代の道筋をそのまま残しており、歩くたびに名前が変わるが、地元では「スパッカナポリ」で通じる。古い教会、職人の工房、ピザ屋、お土産店が延々と続き、どこを切り取ってもナポリらしい混沌とした魅力に溢れている。ここを歩かずしてナポリを語ることはできない、街の背骨のような通りだ。
Naplesで訪れる価値のある、よく知られた名所やアトラクションです。
ナポリ最古の城で、海に突き出たメガリデ島に建っている。詩人ウェルギリウスが城の基礎に「魔法の卵」を隠し、それが割れると城もナポリも滅びるという伝説から「卵城」と呼ばれている。城壁の上からはヴェスヴィオ火山やナポリ湾、街並みが一望できる。2500年以上前、ギリシャ人が最初に入植した場所でもあり、歴史の重みが違う。夕暮れ時に歩くのがおすすめだ。
「マスキオ・アンジョイーノ」の愛称で親しまれている、ナポリを象徴する巨大な要塞だ。13世紀にアンジュー家のシャルル1世が建て、その後の統治者たちによって拡張されてきた。入り口にある白い大理石の凱旋門は、ルネサンス彫刻の傑作として知られている。現在は市民美術館になっていて、礼拝堂や歴史的なコレクションを見ることができる。ムニチピオ広場にどっしりと構える姿は、ナポリの歴史そのものだ。
19世紀後半に建てられた、美しいショッピングアーケードだ。高さ57メートルの巨大なガラスと鉄のドームが特徴で、床には繊細なモザイクが施されている。トレド通りとプレビシート広場を繋ぐ場所にあり、歴史あるカフェやショップが並んでいる。歩いているだけで、ベル・エポック時代の優雅な空気を感じられる。近くにはサン・カルロ劇場もあるので、観劇前後に立ち寄るのもいい。
学生やアーティストが集まる、ナポリで最も賑やかな広場の一つだ。広場の真ん中には作曲家ベッリーニの像が立ち、周りには16〜17世紀の歴史ある建物が並んでいる。広場の一角には古代ギリシャ時代の城壁が露出していて、街の歴史の古さを物語っている。昼間は大学が近いため学生たちの溜まり場だが、夜になるとバーに明かりが灯り、ナポリ屈指のナイトスポットに変わる。音楽の楽器店が並ぶサン・セバスティアーノ通りもすぐそこだ。
ナポリで一番大きな広場で、街の顔とも言える場所だ。約2万5000平方メートルという広大な空間は、コンサートや大きなイベントの会場にもなる。ローマのパンテオンをモデルにしたサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂の回廊が、広場を包むように立っている。反対側には王宮があり、かつての王都の威厳を感じさせてくれる。ここを拠点に、旧市街や海岸沿いへ散策を始めるのが定番のルートだ。
「スペイン地区」と呼ばれる、ナポリで最も人間味あふれるエリアだ。16世紀にスペイン兵を住まわせるために作られた格子状の路地には、洗濯物が干され、バイクが走り抜け、人々の声が響いている。かつては治安が不安視されたが、今は「本当のナポリ」を味わいたい旅行者に人気だ。ストリートアートや小さな工房、昔ながらのピザ屋がひしめき合い、街の鼓動が一番強く感じられる。
プレビシート広場に面して立つ、ナポリ王国の栄華を伝える宮殿だ。1600年から建設が始まり、スペインやオーストリアの総督、そしてブルボン家の王たちの住まいとして使われた。豪華な王族の居室には、精巧なタペストリーや家具、フレスコ画が当時のまま残っている。建物内には国立図書館もあり、ヘルクラネウムから出土したパピルスの写本など貴重な資料も収蔵されている。隣接するサン・カルロ劇場と合わせて、かつての王都の面影を色濃く残している。
一年中クリスマス気分が味わえる、ナポリの名物通りだ。旧市街のど真ん中にあり、ナポリ伝統のクリスマス飾り「プレゼピオ」の職人たちが店を構えている。聖書の登場人物だけでなく、現代の有名人や政治家のフィギュアまで並んでいるのがナポリ流。驚くほど細かい手仕事で作られた模型は、もはや芸術品だ。クリスマスシーズンは人で埋め尽くされるが、それ以外の時期でも職人たちの技をじっくり見ることができる。
現役の歌劇場としては世界最古で、オペラの聖地の一つだ。1737年に完成し、ミラノのスカラ座よりも古い歴史を誇る。馬蹄形の観客席は、金箔やベルベット、クリスタルのシャンデリアで飾られ、その豪華さは圧倒的だ。音響も完璧で、歴史上の名だたる音楽家たちがここで舞台に立ってきた。公演がない時間帯はガイドツアーで内部を見学できる。王都ナポリの格式を象徴する場所だ。
ナポリで最も賑わうショッピングストリートだ。北のダンテ広場から南のプレビシート広場まで約1.2キロ続き、高級ブティックから地元の仕立て屋まであらゆる店が並んでいる。16世紀の総督にちなんで名付けられたこの通りは、今も昔もナポリの生活の中心だ。地下鉄の「トレド駅」は、世界一美しい駅に選ばれたこともあるアートステーションで、地下に広がる幻想的な空間は一見の価値がある。
Naplesを文化の宝庫にする、世界クラスの美術館とギャラリーです。
ヴォメロの丘の上に立つ、かつての修道院だ。ここからの眺めはナポリで一番と言ってもいい。街全体、ヴェスヴィオ火山、ナポリ湾がパノラマで広がる。14世紀に建てられ、今はナポリの歴史と文化を伝える国立美術館になっている。バロック様式の装飾が施された教会や、美しい回廊、庭園も見応えがある。特にナポリ伝統のクリスマス飾り「プレゼピオ」のコレクションは、その精巧さに圧倒される。隣にあるサンテルモ城と一緒に回るのがいい。
19世紀の宮殿を改装した現代美術館だ。旧市街のサン・ロレンツォ地区にあり、4つのフロアに国際的な現代アートが並んでいる。ジェフ・クーンズやアニッシュ・カプーアといった作家の作品だけでなく、建物の構造を活かしたインスタレーションも面白い。歴史的な空間と最先端のアートが対話しているような不思議な感覚を味わえる。図書室やカフェもあり、ナポリの文化発信地になっている。
広大な公園に囲まれた、かつての王宮を利用した美術館だ。イタリアでも指折りの規模を誇り、ラファエロやティツィアーノ、ブリューゲルなどの傑作が揃う「ファルネーゼ・コレクション」が目玉だ。さらに、アンディ・ウォーホルの『ヴェスヴィオ』など現代アートの展示もある。王族の豪華な居室も見学でき、窓から見えるナポリの景色も素晴らしい。鑑賞後は、静かな公園で一休みするのがおすすめだ。
旧市街にひっそりと佇む、美術ファンにはたまらない場所だ。ここにはカラヴァッジョの傑作「七つの慈悲の行い」が展示されている。慈善団体のために描かれたこの巨大な祭壇画は、光と影の使い方が革新的で、一つの画面に七つの慈悲の行為がドラマチックに描かれている。教会自体はこぢんまりとしているが、その分カラヴァッジョの絵を間近でじっくり眺めることができる。他にもナポリ・バロックの名画が揃っていて、隠れた宝庫のような場所だ。
Naplesで最高のフードマーケット、フードホール、グルメスポットです。
魚好きなら絶対に行くべき、活気あふれる市場だ。毎朝、地中海で獲れたてのアンチョビ、タコ、アサリ、カジキなどが並ぶ。特にクリスマスイブの賑わいは凄まじく、伝統的なディナーのために魚を買い求める家族連れでごった返す。魚以外にもチーズや地元の野菜も売られていて、ナポリの日常の食文化を覗ける。古代の門、ポルタ・ノラーナのすぐそばというロケーションも、いかにもナポリらしくていい。
Naplesの美しい公園、庭園、パノラマビューポイントです。
ポジリポの丘にある、景色が自慢の公園だ。ナポリ湾、ヴェスヴィオ火山、カプリ島、ニシダ島まで一望でき、そのパノラマは圧巻だ。詩人ウェルギリウスにちなんで名付けられた。散歩道が整備され、地中海の植物が茂る園内は、都会の暑さを忘れるのにちょうどいい。地元の人たちが夕日を見に来たり、のんびり過ごしたりする憩いの場だ。海からの風が心地よく、夏場の避暑にも適している。
ナポリ随一の高級住宅街で、海に突き出た美しい半島だ。名前の由来はギリシャ語の「悩みを忘れる場所(パウシリポン)」。その名の通り、ナポリ中心部の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな空気が流れている。崖沿いには豪華なヴィラが並び、どこから見てもヴェスヴィオ火山やカプリ島の絶景が楽しめる。ローマ時代の遺跡やヴィルジリアーノ公園もあり、洗練されたナポリの一面を見たいならここに来るべきだ。
海沿いにある、ナポリで最もエレガントな公園だ。1キロ以上にわたって続くこの公園は、18世紀に王族の散歩道として整備された。樫や松、ヤシの木が木陰を作り、地中海の強い日差しを和らげてくれる。海越しにヴェスヴィオ火山や卵城を眺めながら歩くのは最高に気持ちがいい。園内にはヨーロッパ最古の水族館の一つであるアントン・ドールン水族館や、美しい噴水もある。朝のジョギングや夕方の散歩を楽しむ地元の人に混じって、のんびり過ごすのがいい。
ヴォメロ地区にある、かつての王族の別荘だ。今は「ドゥーカ・ディ・マルティーナ陶磁器美術館」になっていて、ヨーロッパやアジアの貴重な陶磁器が展示されている。建物自体も美しいが、周囲の広大な庭園も素晴らしい。静かな散歩道を抜けて展望台へ向かうと、ナポリ湾を一望できる絶景が待っている。街の騒がしさに疲れたとき、静かに芸術と景色を楽しめる絶好の隠れスポットだ。